(花の嵐。)
takuya
拓也
2022/1/1 10:07 [4]
(ホームセンターで入手した一人でも立てられるテントの入り口の隙間から漏れた光の帯が瞼のうえで遊ぶと、機嫌悪そうに何度か呻き声をあげる。寝袋のなかで何度か寝返りを打っていたけれど、途中で諦めて目を擦りながら起き上がった。仕方がなく寝袋から這い出るとまだ肌寒い季節の空気が肌を刺す。薄手のコートを羽織ってからテントの入り口を開くと、誰も手入れをしていない川辺の平地に出る。昨日のうちに近くの川で汲んでおいた水で顔を拭い、ついでに携帯燃料に火をつけて水を入れたホーローのカップを火にかける。テントに戻って昨日から開きっぱなしの荷物から食料を引っ張り出してから、外のアウトドアチェアに座り直した。そのうち妖精の姿を目にすれば「おはよう」とやさしく声をかけることだろう。)天気がいいと二度寝したくなるけど、寝袋ってこんなに二度寝したくないの、忘れてたよ。(値段を気にしなくていいので一番高かったであろう寝袋を引っ張ってきたはずなのに結局寝違えてそうな肩をぐるりと回している間に、ぽこぽこと音を立て始めたカップを火からおろして、粉末コーヒーを入れてスプーンでふた混ぜ。口元にカップを近づけて、息を吐きかけた。)今日どこいこっか。なんも思いつかない……。(まだ目が完全に覚めてないけれど猫舌なので温めすぎた欠伸を何度も繰り返す。昨日の食事の余りが置かれている。アウトドアテーブルの上にはクッキーやマシュマロ、コンビーフの缶詰やら、まだ冴えない頭で焼いたりあけたりする元気もなかったので、とりあえずコーヒーの上にマシュマロを何個か落とした。そのときひらりと桃色の花びらまでコーヒーの上に落ちてきて、見上げるともうすぐ満開の桜が朝日に眩く照らされている。)春だなあ〜……(目的も何もない旅路はいつまで経っても終わらない。その代わりに焦りも何もないので、朝の立ち上がりは遅かった。)
2022/1/1 10:07 [4]
pete
ピート
2022/1/1 16:36 [8]
(人と同じように体を休めたり眠るフリをする事はあれど、本来、眠る事を必要としない――…幻の身である妖精の少年は、東の空がうっすらと白むころにふらりと簡易テントを抜け出していた。その際、少しばかり開いたテントの入り口から差し込んだ朝日が眠る相棒の目覚めを少し早めに促した事も知らずに)いい匂いがする(ぱたぱたと羽根をひらめかせて空を飛ぶ。うっすらと黄金色から薄紫に染まる霞彩の空を眺めつつくるくると回転しながら飛び回るとぺち、と顔にピンク色の何かが張り付いた。そっと顔から引きはがすと、仄かな香りの主である桜の樹が目に入り)サクラ、サクラ…、見渡す限りだ(すぅと上昇すると桜の花枝の中に飛び込む形となって、楽しそうに薄紅色の景色を眺めていた、けれど。ふ、と何かが琴線に触れたのか、そのまま桜の木のてっぺんまで上昇し細い枝の上に立ち)―…ああ、サクラの季節だもんね。……もうちょっと、遊びたかったなぁ。(何かが見えた訳ではない――今は、まだ。それでも、感じた。『その時』がきたのだと)……つれてきてよ(淡く笑うと花びらの一枚をそっと両手で持ち、ふうっと息を吹きかける。花びらは丁度吹いた風にさらわれてひらりひらりと空を飛んでいく。それを見守ると、両手を伸ばし伸びを一つ)さぁ、大冒険のはじまりだ!(にかっといたずらっ子のような笑顔を一つ浮かべ、とんと枝を蹴って飛び立つ。そろそろ朝寝坊な相棒が目覚める頃だ)おっはよー、タクヤ!それはね、床に寝るのがダメなんだよ、ネブクロを木の枝から吊り下げたら寝心地最高だよ!(僕が保証する、とか、ビジュアル的にどうだろうという提案を、目覚めの珈琲に口を付ける相手へと、自信満々に告げた妖精は朝っぱらから元気だった。パタパタと羽根をはためかせた姿勢で覗き込みながら、未だ目覚め切ってない様子に笑って)タークヤー、寝ぐせついてるよー!ファッションリーダーな僕ほどとは言わないけどね!オシャレしようよ!(こんな風に、と何やら言いながら彼の頭部に近づいてごそごそやって)春だよ、春。出会いの春だよ、コイセヨタクヤ!(きゃっきゃ、とテンション高く笑いながらのんびりしている彼からそっと離れた。鏡代わりに珈琲カップを覗き込めば、頭部に妖精の手でやったのだろう柔らかな黄色のタンポポの花が飾られているのが目に入ったかもしれない。当の犯人はビッ、と親指を立てて、一仕事終えました的な笑顔で額を拭う仕草をしてみせた)
2022/1/1 16:36 [8]
takuya
拓也
2022/1/1 19:50 [10]
(目覚まし時計さえあればまともに起きられるものの体内時計だけで生活する日々は太陽の光頼りなので、冬になればなるほど寝汚くなっていた。春に向かって少しずつ朝の時間が早まるほどに二度寝への欲が深まるばかり。なので妖精の様子に数年来一緒にいても朝一緒に起きたりどこかにいたり、生体はまだよくわかっていなかった。彼の提案を寝ぼけた頭で想像するも、常識的な水平な方と常識おかまいなしの垂直な方が浮かんで、)それ、ハンモックかミノムシの話?あー…………。まだこの季節は早いかなあ?(吊り下げ方やら乗り込み方やらを考えはじめるが数秒固まっても思いつかないので、全く頭が働いていない回答を出すくらいしかでしなかつわた。朝方でもこんなに肌寒いのだから夜を外で過ごすのはまだ遠慮したいところ。)えーー、あとでどうにかするよ。でも、おしゃれしても見せる相手がピートじゃなあ。(肩をすくませて深く座った椅子の背に体を預けていると、頭の上で重みこそないけれどこそばゆい感覚に「なになに?」と問いかけてみたがその返事は果たして。)恋する相手がいないんだよねー。りんご握りつぶせるタイプの女の人ならたしかにどこかでサバイバルしてるかもしれないけどさあ。見つかったら僕も食べられちゃうかもなあ?頭から、バリバリ!ってさ。(意地悪くにやっと笑って冗談を言ってるうちにだんだんと目が覚めてくる。さすがに湯気の勢いが減ったコーヒーを飲もうとカップに視線を落としたところ、)ぷっ!あははっ、たしかにオシャレかもだけどさあ。ねえピート、これタンポポ?似合ってるの?(コーヒーに鏡面反射して見える姿は鏡ほどはよくわからないので頭の上に花があることはわかっても今の自分の髪型がどうなってるかまではよくわからない。ドヤ顔の相棒を視界に収めると肩をすくめた。)
2022/1/1 19:50 [10]
pete
ピート
2022/1/2 01:04 [16]
ゆらゆらぶらぶらで楽しいと思うよ〜。寒かったら下で焚火すれば問題ないよ!(未だ頭の回転が追いついて無さそうな彼の様子を知ってか知らずか、ぱん、と両手を叩いてさも名案を思い付いた!みたいな顔で言い切った。実際に実行してしまうと、吊り下げ生ハムのような絵面になってしまうのだけれど、それはさておき)誰が見てなくても、身だしなみを整えて常にかっこよくあろうとするのが、いい男の条件さ!それに、ちいさなことからおろそかにして面倒臭がってるとその内「誰にも迷惑かけないしお風呂入らなくていいや〜」とか言いだして、無気力、無表情、めちゃくちゃ不潔で臭うようになるんだからさー。(小奇麗にしよう、だとかしたり顔で妙に真実味のある不安要素を告げた。)もしかしたらさー、いるかもしれないじゃない?まだまだ僕らはこの世界を全部踏破したわけじゃないんだし。こう…地獄の底から迎えに来たワ、ダーリン、とかさぁ。ダーリンだけは食べないって言ってくれるかもよ?(ぐしゃぁ、と擬音を入れて何かを握りつぶすアクションを一つ。夕日をバックに胸に七つの傷があったりなかったりする筋骨隆々の無敵の女子が、荒野を歩いてくる幻が見えたかもしれず)うん。さっき見つけたんだ〜、タンポポ。レアな白いのは見つかんなかったけどね。――…似合ってるよ、タクヤ。タンポポの花に負けない位、キミはキュートで可憐だ(段々と覚醒してきた彼の問いに、一つ瞬いてからひらりと近寄った妖精は、無駄にキリっと表情を引き締めてイケメンムーブで頭部にタンポポの花を飾った彼を褒めた、の、だけれど。口元がぴくぴくと震えて、しまらない)…っぷぷ。どうだい…っ、ときめいただろ!僕のいい男っぷりにおおいに惚れなおすといいよ。タクヤもね、これだーって子を見つけたらスマートに赤いバラの一輪でも贈るくらいのカイショーをみせるがいいよ(花言葉は情熱!だとか得意満面にふんぞり返って告白の仕方なんぞをレクチャーして見せている。いつも通りのお気楽極楽な御伽の国の住人だった)
2022/1/2 01:04 [16]
takuya
拓也
2022/1/2 13:07 [19]
(ミノムシが下から炙られてる様子は悪く言えば魔女裁判、よく言えば「豚の丸焼き……。」と、彼がいうがままを想像して口に出すあたり眠気が発言にも現れている。)実際お風呂あんまり入れてないからなあ。清潔って大変なんだな〜って思い知ったよ。お風呂だけ考えて生活するとなると、勝手に湧いてる温泉あるとこから離れられなくなっちゃうしなー。(現在のお湯をしみこませたタオルで拭ったり沐浴が基本で、たまに気合を入れてドラム缶風呂やらなんやらするのがやっとの生活の貧しさを思い出してちょっと渋い顔をした。寝癖の話からは離れていることには寝ぼけ頭で気がつかない。)あはは!ハニーったら。僕以外の人間ならたべちゃうタイプだなんて、やっぱり物騒だよお(この滅んだ世界を自分の知らないどこかで一人旅していたハードボイルドなヒロインを表すにしては、手で何かを潰している仕草がやっぱり面白くて、眦に涙がにじむほどけらけらと笑い声をあげた。)でもなー、もしたった1人で旅してるひとが本当にいて、もう何年もだれにも出会えてないんだとしたら、それはきっと寂しいんだろうな。(たった1人の筈だったけど、不思議と出会えたこの親友がいなかったら、こんなに楽しい旅路になんてならなかったのだ。誰かと過ごすことが楽しいことだと気づかせてくれたのは他でもないこの妖精だから、例え話のヒロインに対しても心から同情を示した。)やだ……嬉しい……小さな王子様、あり、あ、……ぷっ(気持ち裏声ぎみに両手でカップを持っていたけれど、開始数秒で指がかたかたと震えて言葉がつまる。結局吹き出すようにして笑い出すと、)む、むり……!ピート、笑っちゃダメだよ、つられちゃう!(結局笑いを堪えきれなかった妖精よりも早く大口開けて笑い出してしまったので、非難する権利はないかもしれない。震えすぎてこぼしかねないカップはテーブルに避難させながら、花言葉まで網羅している恋愛マスターな妖精に「キザだなあ」と笑って)じゃあ、プリンス・ピートが僕にくれた花はどんな意味があるの?(彼の知識は自身の知識。本当の知識なのか、記憶を組み合わせただけのでまかせなのかもよくわからないけれど、それでも親友からのプレゼントの意味を強請った。)
2022/1/2 13:07 [19]
pete
ピート
2022/1/2 23:03 [25]
お風呂、ドラム缶のアレ面白かったよね。タクヤがオデンみたいだった!(しみじみとお風呂事情をぼやく相手へと、ニコニコといつぞやの光景を思い出しながら感想を口にし)お手入れは大事!それだけタクヤがタクヤの事を大事にしてるってことだからね!(結局は彼自身の為だと寝ぐせ諸々のツッコミをした妖精は、かくんと首をかしげて)あれ?食べちゃいたいくらいカワイイって言うのが定番じゃないのー?(言葉通りに受け止めている妖精は、思いっきり笑いだす彼に更に笑いのネタを提供しながら、空中で胡坐をかいた。そうしてちょっとばかり空を見上げて、風の匂いでも嗅ぐようにふんふんと鼻を鳴らして)…1人じゃ、ないんじゃないかなぁ〜?(まるで目の前の彼以外に誰かが生き残っているとでも言うような調子で告げながら、顔を正面に戻し)だってさ、世界が壊れちゃってから結構なるでしょ?一人だったら、もーいいやってなりそうじゃない?たとえみんないなくなっちゃえって思っててもさぁ…――置いてきぼりにされたかったわけじゃないよねぇ(目の前の彼ですら、1人ぼっちの状況に耐えかねて自分を作り出した。1人になりたいと願っていても、1人が平気な訳ではないのだから)ちょっとぉ、タクヤ、笑いすぎ!リトルプリンス・ピートに失礼だよ!(自分とて笑いをこらえきれなかったくせに、目の前で盛大に笑われると悔しいのか胡坐を解き全身で抗議の構えを見せながら、たった今貰ったばかりの称号をしれっと名乗った。けれど、ふと己が贈った花の意味を問われると少し考えてから)『幸せ』それから『真心の愛』あとは、えーっと…なんだっけかなぁ。あー…、…、うん、そうそう『神託』!!神さまのお告げ!……という訳で、ゴッド・ピート様のお告げである〜!耳をかっぽじって心して聞くがよいぞ!(どこからどこまでが本気なのか、プリンスからゴッドへジョブチェンジした妖精はドヤ顔で黄色いタンポポの花言葉の代表的なものを幾つか口にしていく。そうして、長老ごっこのつもりかエアあご髭をしごく仕草をやめて、腕組みをし、どーんとふんぞり返ると精一杯厳かなふりをしてみせて――神託を告げる神官というよりは、控えめに言ってもインチキ臭いエセ占い師なのだけれど)今日は、このままこの道を真っ直ぐに進むがよい〜、桜並木の先に幸運が訪れるでアローハー!(ででーん、等と自分で効果音を付けて神託ごっこ。パタパタと羽根を動かして金色の粉をまき散らしては、それっぽさを演出てみるも普段が普段だけにどうにも胡散臭い。きっと彼にはいつの頭の上に陣取ってあっちこっちと指をさして行先を指示する妖精の普段通りの行動の延長線として伝わるかもしれない)
2022/1/2 23:03 [25]
takuya
拓也
2022/1/3 22:42 [36]
ピートそんなこと思ってたの?あれ、結構気持ちいいんだよ〜?今度はピートも入ろうね。(思いの外側面はそれほど熱くならずに、底にさえ気を遣えば気持ちのいい風呂だったので、お風呂も必要としない妖精だけどお誘いだけはしておくことに。問題はドラム缶はそこら辺には転がってないことと、いざ沸かすにしても水を組むのも火を焚くのも一苦労なので実現するまでしばらくかかるかもしれない。彼の気遣いを理解しながらも「は〜い」とちょっとぞんざいな返事をしたのは少しの気恥ずかしさがあったので。)あはは!本当には食べないんだよー。かじったら痛いし、そんなに可愛かったら痛い思いさせたくないと思うな〜?(先程までの化け物じみた人間丸かじり話からその喩えに繋がるとは思わず笑い声をあげた。)……?そうなの?(例え話に対してまるで現実にそうであることを見てきたかのように語る姿に異和を抱いたが、妖精ならではの突飛な例え話やら覚え間違えのことわざやらの経験で、軽い疑問を呈しただけだった。)でも、本当にそうだといいなあ。僕みたいにピートみたいな友達ができるとは限らないもんね。(彼がいなかったら寂しいなんて感情も忘れて怠惰に生きていた日がいなく、彼のいう通り頑張れる瞬間でもきっと諦めてしまうことだってあったのだろう。少なくとも彼と過ごしたこの長いようで短かった旅路は、自省するのに十分だった。彼の非難には「ごめん、ごめん!」と軽薄な謝罪を送ったので彼から許してもらえるかは微妙なところ。花言葉にもこだわるいい男兼ファッションリーダー兼リトルプリンスなので当然こだわって送ってくれたのだろうとの予想で、わくわくとした表情で彼が語る意味を、相槌を打ちつつねだっていたけれど、言葉に詰まった挙句に提供された意味には首を傾げ、)ええ〜……なんか最後だけ今捻り出した感じじゃない?まあいいけどさあ。(悩んだ末に出すわりには過激な花言葉で、訝しむ様子で眉を上げはしたものの、突飛なことをいうのはいつものことなので、積み重ねた違和感に対してもそれほど重視することはなかった。)今日は神様ごっこってコトね。いーよ。ご飯食べたら片付けて行こっか。(春眠のことわざのごと草ダラダラ川を眺めて一日が終わりかねない今日だったので、やることリストが定まるのはありがたかったのも事実。けれども具体性のない褒章に飛びつくこともなく、特に急ぐ様子を見せずに笑いも落ち着いた手前、人肌の温度まで下がったコーヒーを片手にクッキーをひと齧り。のんきな朝食の再開となりそうだった。)
2022/1/3 22:42 [36]
pete
ピート
2022/1/4 18:18 [45]
(いつぞやドラム缶風呂に入っている様子を思い出し、おでんだの釜茹だの言っていた妖精は、誘われると「僕のサイズ的にマグカップじゃない?」なんて笑って応じたりしつつ)ニンゲンの愛情表現?っていうの、僕よくわかんないよ。食べちゃったり、目の中に突っ込んだりとかさぁ〜何で進んで痛い思いするのかな?(たとえ話に笑う彼に首を傾げたまま、日本に来たばかりの外国人の疑問みたいな例を追加で挙げて)…そうだよ!ジャンケンする相手すらいないとか、僕なら耐えられないね!(3分でギブアップだよ!と孤独や沈黙に物凄く耐性のない発言をしながら、力一杯同意をした。普段のちゃらんぽらんな言動が幸いして、あまり深くつっこまれないのをいいことにつらつらといつも通りの調子で、軽い調子の謝罪には「僕はプリンスだからね!ヨキニハカラエ〜なんだよ!」と、器の大きさを示したかもしれない)ウソじゃないよー。一生懸命思い出したんだぞ。タンポポの癖に一杯花言葉があるからね、想い出すのに時間が掛かったんだ。――ふふん、何を隠そう僕は、忘れっぽいからね!体がコンパクトな分、詰め込める量には限りがあるんだ。タクヤとは違うのだよ、タクヤとは(いつも通りの適当な発言との疑惑にはプルプルと首を左右に振って、内容に偽りはないのだと添える。自信満々に褒められた事ではない内容が妙に信憑性を与えたかもしれない。何せこの妖精は忘れ物の天才なのだから。それでいて、どうでも良い無駄知識は蓄えているのだから性質が悪い)へっへー。カミサマのいうとおりってヤツだね!まかしておいてよ、きっとタクヤ嬉しすぎて泣いちゃうから!ウレション!ウレション!(元よりあてのない旅。妖精の気まぐれに付き合わされてとんでもない場所へ出ようと、そうでなかろうと、然したる影響はないのだろう。自身の提案に同意を得ると、得意満面で好き放題言い放ち、食事の続きを始める彼の頭上で喧しく「ウレション」コールをしながらくるんくるんと旋回している)ねーねー、タクヤー。僕でよかった?(御機嫌に飛びながら、何でもない事のように、いつも通りの唐突な問いを一つ)
2022/1/4 18:18 [45]
takuya
拓也
2022/1/5 13:48 [57]
ピートの次の勉強は恋愛かなあ?例え話を間に受けてたらつまんない男って思われちゃうよ。(にやっと笑って今度はこちらが恋愛コーチのような言葉を投げた。不思議な語彙でもう二度と出会えるかどうかも微妙な女性への振る舞いを語る彼へのちょっとしたからかいのような気持ちで。)へえ〜意外!ピートって一人でも楽しい派なイメージだったよ。(リュックに戦いを挑んだ姿はどちらかといえばひとり遊びが得意な印象を受けたものだったので、彼とは無縁そうなことに力強く同意する姿に目を丸くした。)いっつも変なこと言うのは、ピートがミジンコだからだったんだね……。大きくなれないの?ほら、僕の……夢とか……希望とかで……?(妖精だし、ご飯食べないし、妖精を否定すると消えてしまう性質とか、ーー自分一人でなければきっと消えてしまうような神秘性とか。その辺り諸々考えると大きく育てるにはこの辺りが原料になるはずだとの推測だった。でもちょっと照れが入ってしまって口澱んだ。サイレンみたいに頭の上で騒いでいる彼の言葉の意味がいよいよわからず「ウレ……?」と首を傾げると)嬉し泣きどころかしばらく泣いて……いや、僕最後に泣いたの最近だったな?ピートが面白くてさあ、最近ずーっと笑い泣きばっかしてるや。(賞味期限ギリギリの果物の缶詰に手を伸ばして口に運びながら、最近の笑い話を語るにも、毎日笑わせてくれる妖精に説明するまでもないかもしれない。)なーに、その昼ドラのカップルみたいなの。ピート、褒めると有頂天になっちゃうからな〜?(なぜか興奮気味の彼を褒めたら倒れそうな勢いに思えたから、特に彼の質問にまっすぐ答えることはせずに好きに飛ばせたまま食事を続けていた。)
2022/1/5 13:48 [57]
pete
ピート
2022/1/5 18:01 [59]
真っ直ぐでウソのつけない誠実なオトコマエっていうんだよ!乙女のハート狙い撃ちだよ!(ものすごーくポジティブに言い換えて、プラスのポイントだとかドヤ顔で宣う妖精。恋愛マスターの道は果てしなく遠い模様)この天才ピート様にかかれば一人用の遊びなんて幾らでも考え付くけどね!…けどさ、上手にやっても褒めたたえてくれるギャラリーが居ないと飽きちゃうじゃん!張り合いないじゃないか!(意外そうに言われて此方は、顔に不本意とでっかく書いた表情で一人遊びの限界についてとても俗な理由を添えた。隣に彼がいてスルーされていたとしても、観客がいるという事がこのかまってちゃんな妖精には重要なのだ)み、みみみみミジンコ!?僕はミジンコよりは大きいよ!メダカのゴハンなんてまっぴらだよ。――…えー、それ、タクヤがそれ言っちゃうー?僕がおっきくなるにはねぇ、タクヤがそれこそ『世界征服!』とか『ハーレム王にオレはなる!』とかその位、ビッグな夢を抱かないときびしーとおもうよ!(夢というよりも野望に近いそれを例として挙げて、ちちち、と人差し指を振って無理無理なんて告げて)はっはっは!僕はタクヤ泣かせってやつだね!ツミナオトコだよ!(いつでもどこでも隙あれば調子にのる妖精は、彼の何気ない言葉ですら自分自身をアゲるための材料としているようだった。御機嫌でぐるんぐるんと旋回している。バターになってしまう前に、自身の問いかけに応じる彼の声があれば少しばかり旋回するスピードを緩め)昼ドラ…、タクヤの好きなヤツだね!このドロボーネコ!ってやつだ!(何で猫?と首を傾げる間を挟んでから、我関せずと食事をする相手の頭頂部に降り立ち、てっぺんに生えてる毛をつんつんと引いてかまってちゃんムーブ)僕さ〜ぁ、タクヤに毎日美味しいフレッシュジュース絞ってあげらんないしー、すっ転んでお尻にアザが出来ても薬塗ってあげられないしさー、病気になってもうさちゃんリンゴ剥いてあげらんないしー?正直タクヤ不満だったんじゃないかな〜なんてー?(ぐりぐりネジネジ、一房掴んだ毛を弄びながら、まさに昼ドラのめんどくさい彼女系のリアクションをして見せている――いつものごっこ遊びの延長に見えたかもしれない)
2022/1/5 18:01 [59]
takuya
拓也
2022/1/5 19:12 [61]
僕、君がツッコミ待ちなのか褒め待ちなのかずーっと決めあぐねてきたんだ。張り合いなら任せといてよ!(彼に向かってグッドサインを出して笑いかけるが、明らかに茶化す気満々の様子、結局リトルプリンス・ピートを褒め称える親衛隊にはなれそうもなかった。)僕はね、自分に正直に生きるって決めたんだ。ハーレムも世界も管理が大変そうだから却下だよ。人の面倒見てる場合じゃないのさ。世界を全部見に行く!なら話は別だけどね。(新しい景色を見る高揚感は、この度でだってどんどん芽生えて、日に日に強くなる。時期を見てこの島国だって飛び出して新しい国に向かって漕ぎ出すプランだってあるのだ。一人だったら抱えきれないような夢だって、彼となら一緒にどこまでも抱えて行けるのだ。ね、と相棒にウインクしたはいいけど、今の姿は完全に休日のお父さんのような様子なので説得力はないかもしれない。彼がびゅんびゅん回るたびに頭上で風を切るような感覚があって、朝から跳ね回るように元気な様子に「落ち着こーねー」と声をかけるだけかけるものの制止しようとする様子はなかった。呑気にマシュマロを口にひとつ。)残念、僕はご家庭の問題を見てるよりもっと大きな世界を見に行く話のほうが好きなんだ。(好きも嫌いもないくらい揶揄する単語にしか使わない作品だけれど、いつかどこかで出会って好きになるかもしれないので完全に否定まではしなかった。)まあ、ピートは僕のサバイバルには活躍できないもんね。米つぶだから。(みじんこよりは大きなもので例えてみたものの、間に受けやすい彼にとってはそれほど変わりないかもしれない。頭上で繰り広げられるうじうじ話に苦笑いを漏らした。)もー、今日はやけに欲しがるなぁ?ほら、こーゆー真面目な話するなら降りておいでよ。(そんなことないよ、大好きだよ、で済ませられるお話だったけれど、今日の朝から砂粒ほどの違和感が積もり積もっていた。昔の人は花といえば桜を指したらしいと学校で習った。花が舞う季節は、出会いと別れを自然と呼び起こす。彼と出会ってから少しずつ取り戻しつつある感傷からか、手にしていたものは全部机に置いてから自然とかしこまった誘いをしてみたけど果たして。)
2022/1/5 19:12 [61]
pete
ピート
2022/1/5 22:23 [63]
(褒め称え隊という名の茶化し隊である事に気がつかぬまま「うむ、励めよ」等と重々しく返すあたりが脳みそがミジンコ並みなのかもしれない)自分にショージキなのはいいことだと思うけどさぁ、めんどくさがってたらだめなんだよ〜。(全国踏破という目標には、本当かなぁ、なんて疑うようなまなざしを向けた。もしゃもしゃとローペースで食事を摂っている姿からは少しばかりかけ離れて見えたので)あまいよ、タクヤ!家庭は一つのコッカなんだよ!家庭の問題はコッカの問題さ!(どこぞで仕入れた知識なのかは不明だが、知ったような顔をして昼ドラを知る者は世界を制すみたいな調子で好き放題言い放っている。家庭は家庭でも昼ドラのテーマになるような家庭は恐ろしく偏った一般家庭の図なのだけれど)そうだよー。僕はどうせちっちゃいよーだ。米粒は焚いたらおにぎりになれるけど、僕はおにぎりになれないからね、役立たずだね!ふーんだ!(頭頂部の髪の毛が一房、うじうじゴッコの被害に遭ってねじられ放題にねじられている。そのまま引っこ抜くといった暴挙に出る事はなかったが、多少の擽ったさを齎したかもしれない)なんだよー、わるいかよー。やだよー、タクヤがのぼってこいよー!(悪戯心なのか、甘やかすような言葉を口にしない彼に、此方は拗ねたような態度をとっている。酒を飲んだ訳でもないがまるで酔っ払いのウザ絡みのような調子でうだうだと、登ってこいだとか無理難題を口にして。やがて食事を脇に置いた様子に少し考えてから、ねじくりまわした髪をパッと解放し――くるくると勢いよく元に戻るのと同時、とんと頭頂部を蹴って彼の前へと降りたって)サクラの季節はねー、僕だってたまには、セ…、セー…、セン…?あー、そう!センシティブになることだってあるんだからね!(びしっと右手の人差し指を突き付けて、決め台詞みたいに告げたが、全然決まってなかった)
2022/1/5 22:23 [63]
takuya
拓也
2022/1/6 23:03 [74]
(人間は怠け者になるようにデザインされてるらしい。氷河期時代の名残で、無駄なエネルギーを使うのを嫌ってのことだとか。でもやりたいことのために頑張るくらいはすることにしたので、疑いの目を向けられても「まあ見ててよ」と気にした様子もなく笑うだけだった。彼のごもっともな大演説に首肯で応えたけれど、)でも他の家庭のゴタゴタ眺めてるのつまんなくない?(結局今のところはそんなに興味がなかったので話題の急展開。感情論に正解はないので泥沼が目に見えていた。頭上で臍を曲げている妖精が髪をねじるたびに「ピートはあんまり美味しくなさそうだよ」とか「ご機嫌ななめだなあ」とかに適当な相槌を打ちはしたけどご機嫌とりをする様子はなく、降りてくるのをのんびりと待っていた。髪の緊張がほどけるような感覚と共に、漸く同じ視線まで妖精が降りてくると、)そうだね、僕と一緒だ。(センシティブでもセンチメンタルでも、大体おんなじこと。この季節がこの感情を運んでいるなら彼と同じ気持ちでも不思議じゃなかった。一呼吸置いてから、優しく語り出す。)僕ね、別に君と会えなくたって平気で生きてたんだろうなって思うんだ。死ぬには早いし、あれでもそこそこ楽しくやれてたからさ。でも、僕はピートが来てくれてから、僕がちょっと我慢しすぎてたのも、怠けてたってことも、好き嫌いがあってもいいし、君がもともと友達だったってことも思い出して、それがとっても大事なことだと思ったんだ。(本当は平気じゃなかったから、イマジナリーフレンド、子どもの頃だけ会える自分だけが会える特別な友達を呼び起こしたのかもしれないけど、平気なふりをするのは大得意だった。十数年染みついた性質は、そう簡単には全てが変わったりはしないし、それの全てが悪かったとも思わない。)多分これから、たくさん傷ついたり、悲しかったりするだろうけど、そのぶんだけ嬉しかったり楽しいんだ。それがとっても嬉しくて、そして、僕はそんな僕を気に入ってる。……ピート、君と会えて、本当によかった! 君とだから、こんな気持ちになれたんだって思う。大好きだよ、ピート。これからも側にいてね。(うっかり花びらなんかには攫われそうもない、愉快で面白い僕だけの妖精に向かって、手を差し出した。今までの連続がこれからもあることを疑う様子もなく、素直に彼に気持ちを伝えるのが照れくさくて、少し耳が赤くなった。)
2022/1/6 23:03 [74]
pete
ピート
2022/1/7 01:59 [79]
(人の不幸は蜜の味という程に悪質ではなかった為に、ドロドロのゴタゴタを喜ぶといった事はなかったが。「アスハワガミ」を知るんだよ、と珍しく殊勝な意見なんかが転がり出ている。とはいえ妖精にとっては好奇心以外の何物でもないのだろうが)――タクヤってば適当ー!(そよそよと右から左へと吹き抜けていく風のように、緩い相槌が返るのにぷくっと頬をふくらませて不満の色を滲ませて抗議を一つ。けれど、柔らかに語り掛けられると、相手の目線の高さまで降りて空中で胡坐をかいた姿勢で大人しく耳を傾けていて)――…ふぅん、うん、うん?(しかし、最初は平然とした表情で聞いていたが、徐々にむずむずと落ち着かない様子で肩や腰をもぞもぞと動かしはじめた。表情もなんだかどこかがむずがゆいような掻きむしりたいのを無理矢理我慢しているような様子――そして口元がどうしようもなく、ニヨニヨと笑みを模っていた)う、うぅ……、い、今頃気づいたのかい!タクヤはほんとどうしようもないね!頭は良いくせに、肝心な所が抜けてるんだから!僕がいないとタクヤはてんでダメなんだよね!(そのまま後ろにひっくり返ってしまいそうなほどにふんぞり返って憎まれ口を言うものの、顔がもう完全ににやけてしまっていた。「タクヤ照れてる〜」なんて赤くなった彼を茶化すのすら忘れて、えへへ、えへへ、とこらえきれない笑いを零して鼻の頭をこしこしと擦り、ひとしきり照れくさいやら嬉しいやら何やらで見悶えて。そうこうするうち、おもむろにくるんと後ろに一回転するついでに胡坐を解く。差し出された彼の手に近づいて、両手をそっと小指に伸ばしこつんと小さな額を触れさせ俯きがちに指先を押し戴くような姿勢となり)ありがとう、タクヤ。――…僕はずっとそばにいるよ。キミが僕の事を忘れてしまっても、僕はキミと一緒にいた。……だからね、これからだってそうさ。何もかわりゃしないんだよ。――…僕はキミから生まれた。僕はキミであり、キミは僕なんだ(存在を知覚される事がない昔から、いつでも自分は彼のそばに、となりに、居た。これまでもこれからも、自身を自身たらしめる、たった一つの祈りに似た願いも変わる事はない。『キミは泣いてしまうのかな』ちらりと過った思考と共に走る――チクリとした痛みを振り払うよう顔を上げた時には、妖精の少年はそれは晴れやかな笑顔を浮かべていて)…さぁ、タクヤ、行こう!冒険の旅へ!ぐずぐずしてる暇はないよ。イノチミジカシコイセヨタクヤ!(これまでの旅路で過ぎて来た幾つもの朝のように、永遠の少年はとびきり明るい声で促す。あたらしい冒険のはじまりの一歩を)
2022/1/7 01:59 [79]
takuya
拓也
2022/1/7 19:56 [82]
(多分自分も負けないくらい真っ赤になっているような気がしつつ、彼が照れれば照れるほど、だんだん気持ちが落ち着いてくる。こう言う恥ずかしいセリフは言ったもん勝ちなのかもしれない。なので、)そうだよ。僕、君がいないとダメダメなんだ。僕が心配ならいちばん近くで見ててくれないと!(にやけ顔の妖精に向けて自慢にもならない我儘を重ねてゆく。何度言葉を尽くしたって足りない気がした。世界が急に滅んだように、彼も自分自身だっていつか急に終わってしまうことだってあるのだ。伝えたいと思ったのなら、伝えて多すぎることなんてきっとない。)……うん。(グータッチくらいの気持ちで差し出した指を恭しく持たれたのなら、なんだか自分が大事なもののように扱われているようだった。返された言葉も、何もかもが、このさびしい世界で生きていく気持ちを膨らませてくれる。たった一人で内省していたところできっとこんな感情に巡り合うことはなかったのだろう。こんなにも自由にしてくれた親友にやさしく笑いかける。)最初はね、なに言ってるんだろ?て思ったんだけどさ、最近は結構ピートって僕だな〜って思うことも増えてきたんだよね。案外真面目なとことかさ。僕もいつか君に似てきちゃうんだろうな。(つん、と彼が触れさせている額をやわく押してみる。心の大事なところをくすぐっているかのような話は、ずっと続けるには少しだけ気恥ずかしさがあった。けれどとくにふざけることもしたくなくて、彼が顔を上げるまでの間、それ以上の行動はしたがらなかった。)うん、そうだね。僕ら、まだまだ冒険しなくっちゃ!(晴れやかな声に背中を押されて立ち上がったのなら、「30秒待って!」とどこかのジャンル違いの映画のセリフに被せたようなお願いをしたうえで、テーブルや椅子をーー陰に置いておいたワゴンに突っ込んで、ゴミを袋にまとめておく。食器を洗って干しておいて、食べ残しはさっさとバックパックにまとめて手短に片付けを済ませた。まだこの辺りを離れるつもりはないのでテントは入り口だけきちんと閉めておくだけはした。結局数分がかりで準備を済ませたのならば、新しい冒険への第一歩をーー)じゃあ、気を取り直して。冒険の旅へ出発、だ!(もともと示された方角とは正反対へと力強く踏み出した。往来のど真ん中に陣取っていたうえにバタバタと片付けをしているうちに景色も若干変わってしまい、方向感覚を失いがちであった。彼が指摘でもしない限り正しい道を進むのは難しいかもしれない。)
2022/1/7 19:56 [82]
pete
ピート
2022/1/7 23:49 [84]
(しょうがないなーなんてデレデレした声で、彼の言葉に応じたものの、軽く力の篭る小指に額を押し当て俯けた表情は祈るような真摯なもの。幸運やチャンスをつかむといった意味合いのある其処へと精一杯の祝福を注ぐかのように――小指を絡めて約束を交わす事は無かったけれど)ふふん、僕のスピードにみんなついてこれないのさ!(突拍子もない自身の言葉を、今では何となくわかると納得しかけているような彼の言葉に、いつも通りの調子にのった様子で応じてみせる。いつだって自分大好きを隠しもせずに、自信満々で自身を肯定しアゲまくる。なんでもできる…なんだってできると豪語する。――…なにせ自分は『キミ』なのだから。いくらだって誇らしく自慢できる)……三分間待ってやる!(自身の言葉に背中を押されるよう、旅立ちの準備を始める彼に、誰の真似やら、ででーんと空中で仁王立ちプラス腕組みをして尊大なポーズをとって言い放った。恐らくは彼が昔みた映画でチラリと流れた台詞なのだろうけれど、残念ながら威厳といったものは全くなかった。彼の視界に映る以外、周囲の事象に物理的な干渉が出来ない存在は当然の如く準備する様子を見守っていて)――…ちょっとぉ!?(見当違いの方向へと歩き出すのに、素っ頓狂な声と共に思いっきり空中でズッコケた。ひゅーっとコミカルな動きで思わず落下しかけて慌ててパタパタと羽根を動かして浮かび上がり、くるんと彼の目の前を通り過ぎると右の耳をぐいぐいと引っ張って)んもーっ!タクヤったらー!そっちじゃないよ!こっちだよー!ゴッド・ピート様のお告げをなんだと心得てるんだよーっ!(ぷんすかと不満の声を上げながら、方向転換を促す。こっちこっちと桜の並木が続く道をさししめし――…不意と、指し示した方角の遥か遠くから『ワンッ!』と犬の鳴き声が微かに聞こえた。ピクリと震えた妖精の少年の意識には、此方へと駆けてくる四つ足の獣を追いかける今一つの気配――少女らしき存在も伝わっていて。なるほど「一人」ではなかったのだろう、と納得の瞬きを一つ。人に忠実な獣は暖かな温もりで心を癒し、時にその優れた嗅覚で様々な物を見つけたりして彼女を助けたのだろう)
2022/1/7 23:49 [84]
takuya
拓也
2022/1/8 09:28 [88]
あれっ?そうだっけ?でもどっちでも良くない?ピートの当てずっぽうなんでしょ〜?(特に神様からのお告げを拒むことはなかったかわりにそれほど重視もしていなかったので、散々な言いようだった。彼が耳を引っ張るたびに「いたっ!」「取れちゃうよ〜」ときゃらきゃら笑ってふざけていたけれど、熱心に道案内をされれば断る気まではないので仕方がないなあと踵を返すふりかえりざま、)犬……?(かすかに鳴き声が耳に届く。野犬にしては楽しげな声は、まるで飼い主と散歩でもしているかのようで。ただのセンチメンタルが急速に予感に近づく。歩みは完全に止まり、「ピート!」勢いよく妖精に顔を向けた。)ピート、この先、…………(急に迷子になったように視線をふるわせる。こんな状況で驚きもしていない妖精は、聞くまでもなく、先に何かーーおそらく、誰か。彼が恋セヨ!と言うような相手がいるのを知っていて、進んでいくように促していたのだと察する。冷や水をかけられたかのように一気に胸の奥が凍えたような心地になり、何度も衝動のままに開こうとした口を閉じる。)…………ねえ。僕だってずっとこのままじゃいられないってことくらい分かってるよ。僕だって、いま、びっくりしてるし、……でも、君だけ、何にも言わずに寂しい思いするのは、ちょっと違くない?(気を抜くと恨みごとをぶつけそうで、ーーけどもし本当に残された時間が短いのであればそんなこと言っている暇はない。)君が望むなら、こっから走って逃げたっていいんだ。いつか誰かと会う運命なら、今逃げたって、きっとどこかでまた会える。でも、君が、こうやって僕に見えてるのは、きっと奇跡みたいなことで……いくらこれからも、って言っても、(望みを最後まで伝えることはできなかった。ずっと一緒にいてくれた大事な友達だからこそ押しつけたくはなかった。どうでもいいことは忘れっぽくても、大事なことは忘れない律儀な妖精は、きっと一度決めたことはやりとげるのだとしても、最後だからって傷付けていいはずがない。呑気な1日の始まりで、今日も特別な冒険の続きだったはずなのに。感情が揺さぶられ気がつけばじんと目頭が熱くなり手の腹で目を擦った。)というか、少なくともちゃんとお別れするまで僕は行かないからな!気づいたら君が消えてたら、怒るし、泣きわめいてやる。(わずかに赤らんだ目で苛立ちを伝えるべく睨んだところで全然サマにはならない。情けない顔でしょうもない脅しを投げつけて腕組みをした。実際、もし呑気に歩いていくうちに気がついたら相棒が消えていたら、とばっちりだとしても彼をこの静かな世界からかき消した人類のことを恨みかねないのだ。これからしばらくの人生の気分は妖精にかかっていた。)
2022/1/8 09:28 [88]
pete
ピート
2022/1/8 20:44 [95]
(痛いとの抗議には「お告げを粗末にしたバツー!」なんて、もっともらしい理由を付けて私情たっぷりのおしおきをして見せた。ひとしきりきゃっきゃと騒いでいたが、遠くから近づきつつある気配に気づいた様子にやっと耳から手を離して)うん?どーしたのさ?(弾かれたように此方を向いた、迷子のようなまなざしの彼へと応じる妖精はいつも通りののほほんとしたマイペースそのものの調子だった。その落ち着きようが彼の予想が外れていない事を肯定していた)…寂しくなんてないよ。さっき言った通りさ。僕はキミのそばにいる。見えなくても、キミが僕の存在なんて忘れてしまったとしても、ずっと。だって僕はキミだから。(全くもって悪びれていない調子で、へへへ、と笑った。逃げても良いのだと告げる声にはふるふると首を振って)…もしかしたらさ、案外、僕らが知らないだけで、どこかにはもっと生き残った人がいるのかもしれないよ。そしたら、生存者から逃げる追いかけっこのはじまりだね。トウボウシャっていうの?なんかそれもザンシンだけどさぁ。(なんか違うよね、と笑った。彼以外の生存者が複数いるのかもしれないという希望が生まれた瞬間に涙は似合わないと思った)――…ごめんね、タクヤ。こんな時なのに僕、すっごくうれしいや(感情のままに目元を潤ませて、駄々をこねる彼の様子にこんな時だというのに、えへへ、と照れくさそうに笑った。うれしい、と場違いな事を言いながらひらりとその鼻先に両手を触れて、睨む相手へと返すのは晴れやかな笑顔ばかり)タクヤが泣くのってさ、僕がその他大勢のどうでもいいものとは違うってことでしょ。トクベツってやつだよね!タクヤにねそう思って貰えて、タクヤがそういう気持ちを持ってくれたのが、僕はうれしいんだ。(睨まれても気にしない。心から嬉しくてたまらないといった風で、こんな時でなければ、ヒャッホー!なんて奇声を上げて飛び回るところであったけれど)お別れなんてしないよ。さよならじゃないもん。僕はキミと一緒にいる。どこまでだって一緒さ。――…知ってるかい?妖精はね、赤ちゃんが最初に笑顔を浮かべた時に生まれて、「妖精なんかいない」って言われると消えてしまうんだ。キミが居ないといえば消えてしまうし、居るといえばいるんだよ(詭弁と言われてしまえばそれだけの事かもしれない。見えぬものをどう信じれば良いというのか。けれど、別れではないと言い張るのだ。――…『別離』。彼の髪に飾られた、幻で編まれた蒲公英の花の敢えて伝えなかった最後の一つの花言葉のように。)僕は勇敢でカッコイイピート様だからね、ちっとも怖くないさ。これからの冒険にワクワクしてるくらい。ただ、うん、ほんのちょっとだけ残念だなって思うのは、あの子にタクヤの事を紹介できない事かなぁ。タクヤったら自己アピール下手そうだし?…寝坊助でちょっと子供っぽくて、悪戯もするしー、ゴロゴロしながらゲームするのが好きで、面倒くさがり屋でー、頭は悪くないに抜けててさぁ…(つらつらと初対面の異性に紹介するのは如何なものだと言われそうな事を列挙しながら、クスクス笑って)…――でも、とびっきり優しいイイ男だから、よろしくねって。まぁ、僕の次になんだけどね!(最後に悪戯っぽく付け加えて、下手くそなウィンク一つ。そうして、鼻先に手を乗せたまま伸び上がるようにして顔を上げるとちょんと彼の額に唇を寄せて)僕もね、タクヤの事が大好きだよ!いつだって、僕はそばにいる。君の幸せが僕の幸せなんだ。僕はキミだからね!
2022/1/8 20:44 [95]
takuya
拓也
2022/1/9 16:56 [106]
(いつも楽しそうに一緒に旅をしていた彼は、いつだって同じ存在だということを繰り返していた。それはいつかくる終わりを、ずっと、考えていたからかもしれない。けどいつかは今じゃなくてもいい筈で、ーー逆に言えば今でも良いはずなのだということを頭では理解していても、拒んでいた。)そうだとしても、今日じゃなくてもいいじゃんか、僕と遊ぶの飽きちゃったの……。(彼が消えてしまうなんて想像するだけで胸が苦しくて、泣き落としのような言葉まで溢れてしまう。気を抜くと鼻声になりかねず、すん、と鼻をすった。対照的に妖精の晴れやかな笑い声と言ったら。)なんで喜ぶんだよ!人でなし!(枕詞の謝罪なんて聞き逃して、悲しみを瞬く間に上回った苛立ちのままに声を荒げた。口をへの字にして、やさしく鼻先に触れられても心はささくれ立ったまま。けれど、)そりゃ……そーだよ。君は、特別だ。誰だって、ーー僕だって、どうでもいいって、思うようにしてたのに。(怒りを持続してなんていられない。自分が生み出した友だちは、ただただやさしく、祝福を与えてくれる。歓び言祝ぐ妖精とは裏腹に、どうしようもなく、別れを自覚してみるみる気分が沈んでいく。)それ、卑怯だ。そんなこと言われたら、もうなにも言えなくなるだろ。(どうすべきかなんて分かる。でも我儘でもいやで、それでも彼を悲しませたいわけでもなくて。犬と、おそらくその飼い主は、どんどんこちらに近づいているのだろう。黙っていたところでいつかは終わりが訪れるというのに、それすら理解を拒むように口をつぐんでいたけれど。別れを祝福し続けていた彼が、逆接でつなげた言葉に、視線を集中させ、ーーほろりと涙がこぼれ、次から次へと流れ出す。欠点を並べられているだけなのに愛情が伝わってきて、言葉を重ねられるたびに今までの日々が思い出しては、ぼろぼろと溢れ続ける涙の膜が彼の姿をにじませる。)そん………(嗚咽のように声が途切れ、しばらく首を横に振ることしかできず、堪えようもなく肩を震わせていた。ずず、と鼻をすすって、)そん、なの、大きなお世話、だ!し、僕のほうが、いい男になっ、なってやるからな!(優しいのは彼の方で、今のところ良い男としては完全に敗北を認めてしまう。だけどそんな彼が同じだって言うのなら、同じくらいカッコよくなれるはずなのだから。)あーもう、こんなに、泣かせて、僕、完全に不審者だ。ぜったい人に会える顔じゃない……。(涙腺が完全におかしくなってしまって、まだほろほろと流れている涙のせいで顔中がべとべとする感覚に顔を顰めた。)
2022/1/9 16:56 [106]
pete
ピート
2022/1/10 00:01 [110]
(飽きてしまったのかと響く切ない声には、ふるりと首を振って「テトリスと同じ位かな?」なんて彼にならば理解できるだろう表現で伝えながらに)――…なんていうかさぁ、今逃げたら、ずっと「いつか」に怯え続けるじゃない?うしろめたいっていうの?それってカッコ悪くない?(けろりとした調子で見栄っぱりともいえそうな言葉を綴る。自身という存在が生まれた意味を考えれば、優先すべきは何かははっきりしている――故に、逃げる事をよしとはしなかった)残念でした〜、僕は人間じゃないもんね!妖精だもんねー!(感情を爆発させる彼を好ましいとばかりにケラケラと笑いながら揶揄うような言葉を投げる。これまで通りの他愛ないじゃれ合い。これからもずっと続けばいいと願うのとは裏腹に、此方へ向かってくる気配は確実に近づいてきていて)えへへ、トクベツ!―…トクベツっていいな、トクベツって感じがしていいな!僕だけのクンショーだね!(特別がゲシュタルト崩壊しそうな勢いで特別という響きを喜んでいる。何もかもどうでもよいものとしていた彼の心の変化が嬉しくて――…けれど、その分、残酷な事を強いている現実に、申し訳ない気持ちもチクリと胸を刺すのだけれど)ズボシさされておこってる〜!タクヤの負けず嫌い〜。ふっふーん、僕に勝とうだなんてヒャクマンネン早いよ!けど、勝負を挑まれたなら僕は受けて立つとも!タクヤの成長を楽しみにしてるよ!(大きなお世話と強がる彼に、やっぱりいつも通りの上から目線の自信満々の発言。いつもなら彼を容易く笑わせてきた妖精には、今、ポロポロと零れる涙の雫を止める術を持たなかった。彼の視界が涙で滲んでいるのを良い事に、ちょっとばかり困ったように笑ってから、よしよしなんて頭を撫でて)大丈夫だよ、タクヤは泣き顔も…か…カワイイヨ。それにきっとあっちだって感動で泣いちゃうんじゃないかな!おあいこ!(だから問題ないよ、なんてどこまでも楽天家な妖精の声の後ろで、犬の鳴き声と『ナナ、待って!』と追いかける少女の声が重なる――時間がない。小さく妖精は溜息を一つ零し)犬かぁ。僕、苦手なんだよねぇ。アイツらさぁ、幽霊とか、僕らの事見えるみたいなんだよね?たまに何もない所見たり吠えたりしてるでしょ。『僕』なんて影をガブッとやられたし…――(元ネタとなる物語のワンシーンになぞらえて、ブツブツと文句を言い終えた妖精は、羽根を大きく広げると涙をこぼす彼の周囲をくるくると爪先から頭部へ向かって金色の光の粉をまき散らしながら螺旋を描いて飛び回る。いつか見た夢のように)…さぁ、旅立ちの時間だ、キミは飛べるよ!
2022/1/10 00:01 [110]
takuya
拓也
2022/1/10 13:57 [116]
(彼は世界で一番カッコいいと自称するだけある。潔く勇敢でやさしくて親切だ。そんな彼が、カッコ悪いということを、もう選び取ることなどできるだろうか。駄々をこねて泣きわめていてさえも、心のどこかで道は決まりつつあった。)……なんで断言しないの。僕、世界一かわいいしカッコいいでしょ、君、なんだから。(涙は枯れやしないのに、ふ、と笑ってしまう。こんなに悲しいのに、彼と話していると自然と楽しくなってばかりで、今日だって結局そうなってしまいそうだった。彼の手が嬉しくて「もっと撫でて」とせがんでいると、ーー声が聞こえる。終わりを伝える。退屈だと時間は伸びるし、楽しいと一瞬でも過ぎ去ってしまう。誰かにまた会えたことはとても嬉しいことの筈なのに、気落ちしてしまう自分が情けなくて口をつぐんでいたところ、)……じゃあ僕も苦手に思っちゃうのかなあ?犬、あんまり触れ合ったことないからよくわかんないんだよね……。(噛まれるのはちょっと、と顔を顰めてながら、袖で涙を擦った。色が変わって見えるほど湿らせたところで、時間は刻一刻と進んでゆく。納得なんてしばらくできそうにないけど、自分が信じるテトリスの耐用年数とおんなじくらい、死ぬまでずっと愛してくれるらしいので。信じればどこまでも飛んで行ける魔法の粉で応援までしてもらったのなら、もう進まない理由はなかった。)うん、行こう。ピート!(泣き腫らしたせいで真っ赤に染まった眦をゆるませて、最大級の親しみをこめてそう笑いかけてから、完全に止めていた歩みを、一歩、また一歩と進め始める。たった二人きりの寂しい世界に旋風がざざあと吹き、八分咲きの桜の花びらが一面を飛び交う。思わず目を細めたその隙間からこちらに向かって全速力で向かってくる大型犬と、手を引っ張られている少女の姿をその眼にとらえた。もう振り返って姿を探すことはしない。その代わりにぎゅっと瞼を閉じると、突然、真正面から衝撃を覚えて思わず尻餅をついた。そのまま犬なのに馬乗りされて顔中を舐められる。犬の少し臭くて生暖かい息が今までにない感覚で、青年は「やめて、待って!」と笑うごと口を塞がれるのが面白くなって、少年のようにけらけら笑った。真っ赤に泣き腫らした瞳で飼い主の幼いかんばせを見上げる。少女は絶句し、同じようにぼろぼろと涙を流し始めていた。)初めまして、……よく、頑張ったね。(努めてやさしい声で少女を慰めては、犬の扱い方なんてよくわからないから、おっかなびっくり首の後ろの辺りを撫でると、丁寧にブラッシングされてるであろう毛並みがさらさらと指の間から流れる。興奮しきっている様子のふたりを宥めて立ち上がれば、)僕、タクヤっていうんだ。(君は、と尋ねる前に鼻声で「わたしはアオイで、この子はナナ」と返されると、犬を制してもらってどうにか立ち上がった。そつのない人付き合いしかしてこなかったから、こんなときにどう話せばいいかなんてーー妖精に話しかけるように、親しみを持って接すればいい。大切なものは、もうこの胸の中にある。)よかったら聞かせてよ。君がどうやってここまで旅してきたか!(少女にココアでも入れてあげようと考え、結局元来た道を後戻り。椅子もう一個用意しとけばよかったなと思いながら、のんびりと歩き出した。一つの旅路が終わって、また新たな旅路の始まるこの瞬間に、きっと涙なんて似合わない。でも、君の言う通りだったね、ピート。懸命についてくる泣き腫らした少女の姿を見て、青年は少し笑った。)〆
2022/1/10 13:57 [116]
pete
ピート
2022/1/10 21:23 [119]
断言したら、オトコノメンツ?に関わるって怒られるかなーって僕なりのハイリョってやつだよ!(可愛いより格好良いと言われたい男心に理解を示したような事を言いながら、ぺろりと舌を出す。刻々と時が迫る中、泣いていた彼がほんの少し笑うのにホッとして、へへっと笑った。)どうなんだろうー?ガブッとやられたとかならトラトラ?になってるかもだけど。なんか賢そうな犬だから大丈夫じゃない?(遠くから走ってくる犬は、毛足の長い利口そうな顔立ちをしていた。彼があまり犬と触れ合う機会がないという通り、犬種について詳しい訳でもないので分からなかったけれど。たった一人生き残った少女をそばで守る位には穏やかで賢いのだろう)――…そうこなくっちゃ、タクヤ!僕らの旅はまだまだ続くんだ!世界はとーっても広いからね!オモーカージ、イッパーイ、ヨーソロー!(涙を拭って桜の咲く道を歩き出す事を決めた彼にとびきり明るい笑顔を浮かべた。いつかの陽気な掛け声を向けて、光の粉で祝福した彼に続く。風が吹く、桜吹雪が舞う中、犬と少女が掛けてくるのが見えた――…それは、二人ぼっちの一人旅の終わり。壊れそうな程の孤独の中で自分は生まれ、思いがけず意思を得てはじまった、二人ぼっちのやさしいゆめ。楽しかった、幸せだった、ずっと遊んでいたかった――けれど、夢はいつかさめるもの。夢からさめねば永遠に目覚められなくなってしまう――キミを助けるために生まれた僕が、そんな事を許せるはずがない。だから微笑んで何よりも大切な彼を見守る。あたらしい旅へと向かい歩き出した彼が彼女を視界にとらえた瞬間、ふわりと彼の髪に飾ったタンポポが綿毛となって飛び立っていく。それを見守る自身の体も、淡い光にほどけて桜の花びらに巻かれて空へ溶け消えていくのがわかった。何も怖い事などない。沢山の楽しい時間を共に過ごせた幸せがあたたかく胸を満たすから。やさしい夢を振り切って歩き出す彼の姿がとても誇らしくて、振り向かぬ彼の強さが心強くて、安心しきった様子で姿を消した)――…がんばれ(なんて、応援を最後に。仮に振り返ったとて彼が自身を視界に収める事は出来なかっただろう。永遠の少年は、大人には見えないものだから。旅立ちを祝福するかのよう、青い空に桜吹雪が待っていた――)〆
2022/1/10 21:23 [119]
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