朝風呂最高だった。(昔テレビで観た秘湯の場所を思い出しながら、さぐりさぐり車を走らせて目的地に着いたのは昨日のことだ。住まいは近くにあった民家を借りて、一晩明けて悠々自適に朝から温泉に入った。石が敷き詰められた地面を踏み締める体は、芯から暖まっていて快適だ。着るのは民家にあった長袖のシャツとパンツ。滅亡により厚かましくなっていたので、服を借りることにも躊躇がなくなってきた。)そろそろ缶詰以外も食べたいな。釣り…。(呟いてから数日前に見た夢がフラッシュバックして言葉が途切れた。リュックの中身を確認して、ガスボンベが軽くなっていることに気づく。ほとんど未使用のサバイバルナイフはまだ劣化していない。)先にホームセンター行こっか。釣竿もあるかもだし。(リュックに入りきらないものは邪魔になったらその場に置き去り。人はいなくなったが物は飽和しているからできるやり方だ。作る人はひとりもいないからいつか困窮するかもしれないが、それは今ではない。身支度を整えて、移動手段を考えながら歩みを再開させる。ビルが並ぶ都会ではないが、秘境レベルの田舎じゃない。海の近くにある温泉のせいか、近くにはいくつか民家が建ち並んでいる。そのどこかから車を借りるのがいいかもしれない。スポーツカーはやっぱり燃費が悪かったので。)君って好みの車とかある? 横で並んで走りたい的なやつ。
2022/1/1 18:23 [9]
あんたからいい匂いする。……髪、伸ばさないの?(くんくん、と嗅げる鼻もないから音を言葉としてそのまま発声する。湯上がりに靡く短い黒髪も既に見慣れた景色の一部として落ち着くけれど、真っ直ぐ長い髪を揺らす彼女もさぞ美しいことだろう。故に今度はわくわくと期待に高鳴る鼓動を文字通り声にした。ご飯への切実な呟きには曖昧な形で遮られた単語を手繰り寄せて)ふ〜ん。釣り、いいね。行こうよ。水没しないように浮き輪も持ってさあ。……正夢とかあるかもだし、まして神様から海に行くようお告げかもしれないじゃん。(やや車体を小さくしているタクシーはフロントガラスに『 o(・ω・´o) 』やる気を表現しながら支度を見守ろう。とある共有した夢から目覚めて直ぐは、純〜…!と情けない声をあげていたとはいえ、この時ほど抱き締める両手がないことを悔やんだ日はないとはいえ、彼女の安全と栄養面から考えてると青空に照る海は悪くない選択肢だ。経由地点のホームセンターに対し『 (o^-^)尸~'' 』応援に同意を含ませ彼女の横でタイヤを擦り減らせる日々。)なんの車種でも純が運転するって考えると妬けるね。まあ譲歩するなら、……(速度の計測が0になる。きょろりと辺りを見回す目もないが、硝子に表示される顔文字が『 (゜Д゜;≡;゜Д゜) 』狼狽えていた筈。この滅亡した世界に生き残る別の気配に、彼女と向かい合ったまま立ち止って、そうして漸く問い掛けだけを口にしよう。)…………相棒はさ、この世界であんたと同じ運命を辿っている人間に会えたら、それは未来への希望だって思う?
2022/1/3 09:38 [31]
パンテーンじゃない? この状況で伸ばすのは邪魔でしょ。(環境汚染なんて知ったこっちゃないので温泉で頭も洗っていた。肩より長くなる度に切っている髪はお世辞にもきれいとは言い難い。ざくざくとしているのは髪の毛用じゃないハサミで何度も切っているからだ。「でもちょっとくらい伸ばしてもいいかな」と毛先をつまんでみた。切るのが面倒になる未来は簡単に想像できる。)海に行って素潜りやってみたらってお告げかもね。……あどうしよ、うに食べたい。(夢の中は意思を持って動いていた気がするけど、本当か確認できる術はない。それでも一応自分からダイブした本人はケラケラと軽く笑って肩を揺らした。数年食べていないものに対しての欲求がぶわりと上がって、口元に手をやった。夢から覚めた時には、大丈夫大丈夫なんて繰り返しその車体を撫でていた。慰める立場からは決して退こうとしなかったのは夢よりちゃんと覚えている。)ん?(言葉が途切れたのを不思議がり首を傾げる。つられるように足を止めれば、問いかけに腕を組んだ。)どうかなあ…。人がいたとしても、その人だっていつかは死ぬでしょ。私が先に死ぬかもしれないし、もしかしたら殺されるかもしれないけど。……こういう風に考えるのは希望じゃない証拠かな。(あくまで悲観的ではなく現実的な思考だと自分では捉えていた。ゆえに淡々とした口調でありながらも、少し呆れたような笑みを浮かべる。)なんで急に? 君って突拍子もないことするけど…それもこれの一種?(それにしては動作が多くて、ある程度答えを予測しながら問いかけた。足はまだ動かすつもりはない。)
2022/1/4 03:03 [39]
そんなことないって〜。伸ばした髪を宝石や花で着飾ってさあ。そういうの、太古昔からやってきたんだから出来るよ。(生きるために文化をすべて捨てたらそれは退化になるだろうか。進化への一歩だろうか。面倒になってひとつひとつと花弁を摘んでしまった折には、生きるのも面倒になる日も近い気がして矢継ぎ早に繋げる。ただロングヘアを見たい興味と言われても否定はできまい。おしゃれと言えば、夢の中で化粧を施した彼女を想起したなら「ヒール履いた純にアクセルペダル思いっきり踏まれたい……」聞きようによっては問題発言も『 (〃▽〃) 』うっとり。あの日海に落っこちた記憶はまるでダイビングだったかの如く移ろうから、イマジナリーフレンドは彼女のこころの奥底をいつまでも覗けない。)うにぃ? トゲトゲは苦手だ……パンクする……。あわびにしよ……。(しょげた声がいやいや駄々を捏ねて。さてこの現実をどうしよう。嘘も誤魔化しも切り札も手札には無い。どうせ何時かは訪れる選択肢、先延ばしにしても直面する事態を避けきれやしない筈。唐突な事故のように、急転直下の場面転換は平穏にこそお目見えする。道連れになって、長かった。だからこそ落ち着いた声音が空気を揺らそう。)あっちに誰か居るね。(何か顔文字を表示しようとして最適なものが浮かばなかった故に、フロントガラスには現在の彼女がまるまる映し出された。)人間がいる。……ねえ。純はそう言うけど、もしかしたらこの人間はあんたの旦那かもしれない。親友かもしれない。本当の運命の相棒かもしれない。それでも同じことが言える?(存在こそが希望であると感じられる人間がいる可能性を示唆して、今度こそ『 (。´-ω・) 』顔文字を表記させるけれど『 (ノ^∀^)ノ 』『 (´;ω;`) 』妙に落ち着かずぽんぽんと切り替わって『 ( ´∀`)・ω・) ゜Д゜)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`) 』まるで連発するルーレット。最終的にまた普通の硝子に戻れば、知らない誰かと張り合うように相棒と紡いでみる。なんだか空転したタイヤの響きだ。)
2022/1/4 22:39 [53]
そういうのはお付きの人がやってるんでしょ。……鏡もわざわざ見なくなったな。(自分の世話は自分でするしかない。それでも本当にくたびれた顔を知っているから、その時に比べればマシだろうと自負していた。温泉で血行がよくなったおかげで、顔色もきっとここ最近で一番いい。聞こえた発言と見た顔文字には「気持ち悪…」と忖度のない言葉と共に顔を顰めた。一瞬他人のイマジナリーフレンドなのか疑ったくらいだ。そんなことありえないけど。)え〜あわびの美味しさわかんない…。(駄々には駄々で返した。あっち、の言葉に周囲をぐるりと見渡す。あいにく人影は見当たらない。自分がわからないことを車がわかるのはそこまで不思議だと思わない。ひとりでわかることなんてたかが知れている。「君は勘がいいな」この場にそぐわない軽い調子のからかいを紡いだ。フロントガラスに写る自分はやっぱりまともだった。羅列される顔文字にくすりと笑って、記憶の蓋を少し開ける。)私ね、なんで産んじゃったんだろって何回も思ったことあるの。(現実でも匿名が使えるネットでも、一度も口にしなかった言葉だった。胸に沈むものはなくて、むしろ浮きそうなくらい手足が軽い感覚が気持ち悪い。)妊娠して産休取って、キャリアが止まって…なのにあいつは働いて。私ばっかり気持ち悪くて嫌な思いしてる。(体が作り替えられて、世界が小さくなって。変化ばかりなのに元凶の一因は何も変わらない。子供だってずっと可愛いなんて思えなかった。)こんな世界なくなればいいなって考えたこともある。……ふたりとも愛してないわけじゃないのに。(少しだけ開けたはずの隙間からひっくり返したように言葉が溢れる。現状が自分のせいだとは思っていない。けど、罰だと疑ったことはある。)だからもう、誰かに会いたいって思えない。嫌いな人を増やしたくないし、好きな人だってもう欲しくない。(その場にずるずるとしゃがみ込んで、車体を見上げた。案外声は震えないし、双眸は乾いたまま。)君は、私が一人きりじゃない方がいいの?
2022/1/5 19:05 [60]
鏡見る気分じゃないなら、毎日こっちが判断してあげる。今日の相棒は……ん〜〜〜、……きれい80%のかわいい18%。残りは……タクシーのこと気持ち悪いって言ったからぶちゃいく2%……。(胸の内とは異なり私怨が入っているのは『 ;`_ゝ´)o")) 』いじけている顔文字からもよく分かる筈。生まれ落ちた瞬間からずうっと懲りずにきれいだと紡ぎ続けている自身にとっての真実が伝わっているのなら。にんげんの気配にどうにも落ち着かずタイヤが時折ずりりと動きを覚えたまま彼女の声に耳を傾けよう。いつだって滑らかな数珠繋ぎの音。まだ滅亡する前のお話。先日無償の愛の有無について尋ねたことを思い出しながら「愛憎は互い違いだね。相手を想う気持ちも自分を想う気持ちもあるから。」と短く感想を述べる。どちらか片方だけを想ってしまったら感情は釣り合いが取れなくなるのか。結び付いた結論を愛おしく感じるのはお口チャックとして、しゃがみ込んだ姿に目線を合わせることはできないものの回答を教えた。)ひとりきりじゃない方がいい。(一段と小さくなってしまった彼女を対面に見下ろすのも束の間、そろそろ低速で移動したならその真横にぴとりと寄り添う。今までと変わらない、)ずっとひとりと一台でいようよ。純を生きたい場所に届けるのが自分が生まれた意味だと思ってたけど、今はあんたが自分よりどこぞの馬の骨を選んだらきっと憎く憎く思っちゃう。相手を轢き殺さない自信がない……。どうにかして消えるより先に……。(物騒な言葉と裏腹に哀愁たっぷりの溜息をはあとガス吹いて。さてと自分にとっての日常が崩壊しないのであれば『 (゜▽゜*) 』ご機嫌な表情を浮かべる。一拍。置いてからはっと気付いたように「好きな車は〜!?」と拗ねた台詞くらい吐かせてほしい。好きな人は欲しくなくても好きな車は許されたい所存。それとも本当に孤独を望んでいるのか、わざわざ聞くほど愚かな選択肢はない。)ねえ、最後に聞くけど、いいの? きっと自分たちだけだと長生きできっこないよ。緩やかに一緒に死んでいくのかも。(それは明日かもしれないし、一寸先かも分からない。静寂の中段々と足音が近付いてくる。)
2022/1/8 10:02 [90]
私怨でブスを増やすな。……まじで私のどこから君が生まれんだろね。(ツッコミを入れたがそれでもたった2%。決して自虐的ではないし他人から全く褒められなかったとは言わない。でも人の自己肯定感を上げるこの車は、一体なにをかき集めたのだろうと疑問に思う。じっと見つめたところで誰かの面影が浮かぶことはない。答え合わせをするように心情を吐露して、答えにパッと顔を上げる。目という概念がないから、なんとなく全体を視線は捉えていた。車体が真横に来れば、力の抜けた手足が温まる感覚がする。)ははっ、メンヘラじゃん。君あれなの? 私以外の人と会ったら消える感じ?(正しい意味を理解していない言葉でからかって、首を傾げる。この幻想が他者に見えるとは思えないから、正確に言えば自分が他人に会えばだけど。そんなこちら次第の条件なので、先程と打って違い問いかけは軽々しい。)……タクシー。(追求に数秒むず痒そうな顔で言い淀んだが、結局力無く笑って車種を紡ぐ。一生この幻を抱えて生きていくくらいがちょうどいい。だから親切な確認にも鼻で笑うのだ。)長生きしたいなんて言ったっけ? 昔から太く短く派なの。(そうと決まれば立ち上がって、ようやく認知した足音の方とは逆につま先を向けた。)ちょっと遠めのホームセンターにしよ!(まるで逃げるように、足音をなるべく立てないでその場を去っていった。適当な道で曲がって、適当に止めていた車の元へ向かう。もう少しこの車に助けてもらうみたいだ。ふたりにはなりたくないから、県を跨ぐくらい離れてしまおう。)
2022/1/9 14:34 [105]
タクシー
2022/1/10 00:54 [111]
そもそも脳みそひとつに対して人格ひとつって言うのが間違いなんじゃない? ただ身体がひとつしかないだけで人格なんてたくさん生み出せるのかも。あと10台とかさあ……毎日パーティーだ……。(彼女の周囲にあらゆる車体が複数も回送しているのは正直面白い絵図だ。茶化すようにフロントガラスが『 o(・ω・o)=з=з 』右へ左へ顔文字を増やしていく。だってイマジナリーフレンドが一人だという決まりもないので、いつか増える可能性は捨てきれない筈。脳の進化に期待したくてきゅっきゅと楽しげにタイヤを鳴らす。メンヘラと称されれば「あ、4文字でこの気持ちを片付けたな!」と不平を嘆くものの、寄り添う隣からの質問に際し傾げる首もない代わりに『 (;−ω−) 』分かりやすく悩んだ顔を表示。第三者の目に止まったが最後塵となるイメージをぼんやり持っているけれど事実の有無まで定かではない。とっとっとエンジンに揺れるボディが何処からともなく音声を発する。)作り上げた世界ってさあ、誰かに現実を指摘されると崩れない? たぶんそんな感じ。うっかり消え掛けたら、いつか相棒から消えないでタクシー!って言われる日はくるのかな……。(思い返してみてもクールな彼女の感情が大いに乱されるのは家族に関してのみ。その様を好き好んで見たい訳ではないし、当たり前に控える幻がその立ち位置を貰えるなんて自惚れてはない。ただのちらっとした期待故に『 (´-`).。oO 』物思いに耽ってみよう。ありふれた名が一等賞の王冠とともに紡がれて直ぐ『 +.(o´∀`o).+ 』有頂天。二人で廃れていく道を進んでいく人類からの逃避行。彼女が車に乗り込むようなら、瞬きの合図で車内がまるでタクシー内部のように塗り替わる筈。幻だからどこまでいっても彼女の瞳に映る色が変わっただけだが、イマジナリーフレンドとしては彼女を乗せている。)まあ、用心しなくても、もう誰にも会わないよ。誰より先に、自分が他人の気配に気付くからね。(彼女が誰かと会えばが条件であっても、他の生き残りへの気配には自分が一等敏感だから口八丁手八丁で遠避けることくらい出来るだろう。またメンヘラなんて呼ばれないように「暴漢対策完璧〜」なんて緩い調子だ。県を跨いで最果てへと進んでいく、夢か現かこの世界はふたりきり。)先ずネックレス盗みに行こ。
2022/1/10 00:54 [111]
……増えたら私の脳みそが優秀ってことか。(まだ解明されていない脳の機能はたくさんあるらしい。そもそも一台ですら不思議なのだから、増えたところでそれの度合いは変わらないのかもしれない。自己肯定感高めに解釈したが「でも10台はうるさそう」と真顔で切り捨てる。)あーそういう…。君にお願いするより自分に暗示かけた方が早いでしょ。(感覚の話は腑に落ちて納得で首を縦に動かす。そしてどんなに非現実的な状況でも、幻覚が自分の一部分である考えは揺らがない。情緒のない対処法を実際に行う日が来るかもわからないけど。浮かれた顔文字に続いて言葉があったら可愛げのない反論をしただろうが、ないので他人から遠ざかる。年齢も性別も分からないが、もしかしたら向こうは寂しく人間を探しているかもしれない。そう思えば罪悪感を得ながらも、つま先は翻らずに歩みを進める。)タクシー改めマジシャンじゃん。(瞬く間に変わった内装に乾いた笑いが落ちる。自分の脳に感心するのは何度目か。「私タクシー運転するの初めて」楽しげにポチポチと色んなボタンを押すのだって、実際はウィンカーを動かしたりしているだけ。わかっているが、優秀な脳みそはそんなもの頭の隅に置いておける。)ふうん? 随分と便利なもので。私が心変わりしそうになってもさ、引き止めてね。(誰かと会って後悔するのは目に見えてた。割と切実な懇願を当たり前の調子で口にして、アクセルを踏む。エンジンがかかる間は利用させてもらおう。人間も車もそれは有限だ。)その後にドレスも見繕ってよ。女王みたいなやつ。(完璧なまともじゃないから、どうかしてるを甘受しよう。ふたりきりは絶滅に向かって、まだまだ続いていく。)〆
2022/1/11 10:43 [131]
タクシー
2022/1/15 01:30 [144]
10台もいたら流石に寂しくないでしょ。混声合唱も出来そう。(数年振りに他の人間が近くまでせまっているのに、まるで他愛のない話を紡ぐ。この気配の在処は困っている人間かもしれない、小さな子どもかもしれない。しかし残念ながらイマジナリーフレンドには倫理も道徳もモラルも持ち合わせがなかったようだ。咎める言葉なんてこの自我には無い。翻ることのない彼女の歩幅に合わせてタイヤが軽やかに回る。きゅるきゅる、きゅるきゅると。さようならはきっともう使わない挨拶だ。)はあ〜?ロマンがないなあ〜せめて魔法使いって言ってくれる〜? はい、ホーカス・ポーカス!(まだ世界が平和だった頃、彼女の聴覚の片隅に挟んだことのある呪文を唱えるとフロントガラスで『 ┏( .-. ┏ ) ┓ 』パッとブリッジをしてみせる。せめてマジシャンに例えたのなら歓声のひとつも欲しいが、予想は運転の邪魔に全ベット。どんどんとゆっくりと幻が蝕む世界に際してそれでも享受するのだから彼女の見る景色の最果ては何だろう。「にしても流石にそろそろ肩書きが多過ぎてきた……。」と省みつつウィンカーかちかち。ワイパーぱたぱた。)白いドレスは着たことあるんだろ? んー。じゃあさ、真っ赤でわっさわっさしたドレス着てよ。ダイヤがいっぱい付いたネックレスにティアラ、鮮やかな口紅も塗ってさ、その御前に跪かせて。車だから膝ないけど。(滅びいく孤独の街の往来を、ヒールをかつんと高らかに鳴らす彼女はさぞ貫禄がありそうだ。口答えをしたら首を刎ねられてしまいそうなくらいに。車だから首もないけど。美人は雰囲気も強い。そうして無音ばかりが広がるこの世であっても、ただの幻だとしても『 .+゜ヽ(o`・ω・´)ノ.+゜ 』分かりやすく期待に心を躍らせる。折角だから可愛らしく『 (◯´∀`人´∀`◯) 』仲良しにもしておく。怒られるだろうか、それすらもきゃらきゃらと笑って甘受したい。果てのないドライブ。)円満退場からの相棒のエンドロールに載るだけじゃ我慢できないね。ちゃんと引き止められてよ。呪いだと思っててもいいから。後生だから。(閉ざされた自由の世界。誰にも会わなければ、そうだな、とどのつまりは。最後のふたり。)
〆
2022/1/15 01:30 [144]